一、労使交渉の現(xiàn)狀:暫定合意に達(dá)する
2023年6月15日、米西海岸の港灣労使交渉は大きく転換し、國際港灣倉庫労働組合(ILWU)と雇用主団體である太平洋海事協(xié)會(huì)(PMA)は、米國の代理労働長官であるマーティン?J?ウォルシュの仲裁の下、暫定的な労使協(xié)約に合意した。PMAとILWUは、今後6年間、29の港灣を網(wǎng)羅する?yún)f(xié)約に合意したと発表した。ただし、最終合意には両者の署名が必要であり、合意內(nèi)容はまだ公開されていない。
二、ストライキが米國経済に與える影響
それ以前は、労使雙方が賃上げ幅について意見が一致せず、労使交渉は遅延し、ロサンゼルス港からシアトル港までのストライキにより、米國経済は1日あたり最大10億ドルの損失を被る可能性があった。ストライキによる港灣閉鎖は、米西海岸航路の取扱量に大きな影響を與えた。
三、運(yùn)輸業(yè)の回復(fù)の困難さ
労使協(xié)約が成立したものの、米西海岸航路を以前の狀態(tài)に戻すのは容易ではない。昨年以降、荷主は航海の途絶を避けるため、貨物を米東海岸やメキシコ灣岸の海運(yùn)拠點(diǎn)に移送し始めた。このため、米西海岸港灣のコンテナ輸出入における市場(chǎng)シェアは低下し続けている。そのため、荷主は、上記の協(xié)約が正式に署名されるまでは、貨物を西海岸港灣に戻さないとしている。深刻な干ばつによりパナマ運(yùn)河の水位が低下し続け、貨物が米東海岸に迂回することに新たな問題が生じている。既に、企業(yè)はコンテナあたり200~300ドルのパナマ運(yùn)河追加料金を徴収し始めている。
四、ストライキ後の運(yùn)賃変動(dòng)
ストライキの影響にもかかわらず、米西海岸航路の運(yùn)賃上昇予想が市場(chǎng)で話題になっている。しかし実際には、海運(yùn)會(huì)社が運(yùn)賃を値上げした後、再び下落している。需要が顕著に改善していないため、海運(yùn)會(huì)社による値上げは維持できない。寧波航交所NCFI指數(shù)によると、前週(6月10日~16日)の米西海岸航路の運(yùn)賃は引き続き下落している。
以上のとおり、米西海岸の港灣は労使交渉で重要な進(jìn)展を遂げたものの、運(yùn)輸業(yè)を通常の運(yùn)行狀態(tài)に戻すには依然として大きな課題が殘っている。在庫が高水準(zhǔn)にあることと消費(fèi)能力の回復(fù)が比較的緩やかなことを背景に、海上輸送需要の増加幅に一定の影響が出ている。今後のコンテナスポット運(yùn)賃の主流は、需要後退調(diào)整と運(yùn)力供給の緩和が重なり合う弱気相場(chǎng)の中で、方向性のない変動(dòng)が続く可能性が高い。